新緑が気持ちよい季節ですね。
4月の新生活 5月のゴールデンウィークもおわり、生活全体が落ち着いてくると、疲れをふと感じるようなそんな今日この頃な方も多いのでは?
今日はアトリエにいつも常備している画材のひとつ「ぬり絵」についてお話ししたいと思います。
アトリエこころねには、ぬり絵コーナーを常設していて、養育者の方が子どもたちを待っている間に色を楽しめるように、そして子どもたちも気軽に色ぬりができるように「ぬり絵」を常備しています。 アクティブシニアの方も「認知症予防にいいんでしょ!」と月二回ぬり絵ワークを楽しんでいらっしゃいます。
ぬり絵は、絵の上手い下手に関係なく、色遊びができることが何よりもいいところ。
塗りたいなと思った絵柄が、最近の自分の心身の状態を教えくれるのも醍醐味です。
色鮮やかな葉をぬり上げたのは30代男性Sさん。
この絵柄は「〝疲れが溜まっていたり、見通しが悪い〟そんな状態の時選ばれやすいんですよ」とお声かけすると「あ!本当ですか?なんか最近疲れてて、やってもやっても先が見えないなって感じなんですよ。どうせやるなら楽しくやりたいなとは思っているんです」とのこと。こんな風にただ色ぬりしたところから、お話しを発展させていくことでなんとなく感じていることを、言葉にしていくことで、セルフメンテナンスしていきます。(無意識を顕在化させる作用です)
大人はこんな風に自分のことを言葉にしていくことが出来る方も多いですが、子どもはそうもいきません。
最近ぬり絵にはまっているKくん。
小学校なんか行きたくない 楽しみじゃない 赤ちゃんに戻りたいって言って新生活の不安を抱えていました。
でも、行ってみたら、あら!意外と楽しいかも!!と思えた近頃の作品。
この2枚から彼の気持ちが伝わってきませんか⁉︎
右の絵は、毎日ドキドキ不安でいっぱい。気持ちが押しつぶされそう。そして左の絵からは泣きたい気持ちの中にキラッと希望の星が中央描かれ、周りに放射状に虹色の光が輝いている・・小学校楽しいこともあるよ。校庭でめいいっぱい遊べるんだよ!
そしてつい最近はこちら
暗闇の夜の世界に虹色があらわれた(左)
光いっぱいで心のバランスが花開いたマンダラ(右)
学校終わりの学童がとっても気に入っていて、毎日通うのが楽しみ。幼稚園卒園の頃から曇りがちだった表情が晴れ晴れと良い顔になり、小学校生活順調な滑り出しとなりました。
毎日側に居るお母様もホッと胸をなでおろされ、私もどうなることやらと心配していた気持ちが溶きほぐれていきました。
言葉が達者ではない子どもたちの気持ちはこんな風に好きなぬり絵をぬりながら、自分の内側にある気持ちを如実に教えてくれます。
「うちの子、なかなか学校のことを話してくれなくて・・子どもが考えていることを知りたい 」そんなご希望も叶えられるアート教室です。
アートは心の言葉。見えない心を見えるようにしてお話しできるツールです。
お子様はもちろんのこと、大人の方もご興味ありましたらお気軽にお問い合わせください。