久々のブログとなってしまいました。
5月も半ばになり、新年度のバタバタと落ち着かない日々に、少しずつ日常が戻ってくる頃ですね。
最近、子どもたちの作品は荒れ模様。
アトリエにある水たっぷりにしたポスターカラーで
様々な色を大量に流す・たらす表現を好んでいます。
お水たっぷりの絵の具には、日頃たまった感情を色と共に浄化するセラピー効果があります。
子どもたちにそのように説明することはないのですが、使いたいもの使いたいようにやっていいのよという環境の中、一人ひとりその日の体調や気分に合わせた画材選びをしていきます。
赤色の建物の絵を描いたi君は「マンションが火事になっちやった。だからお水で火を消さなくちゃ」と消火活動をしていました。
園で新しいお友達と触れ合うことが多く、緊張感高い時期に描かれ、炎があがるほどのテンションで日々過ごしているのかな?ともとれますし、お母さまが叱る回数も多くなっていた時でもあるので、その苛立ちを消火する活動のようにもとれます。
何よりもアートがスゴイなと感動するのは、日々のストレスを溜め込むことなく、ストレートに表に出し、そして誰の迷惑をかけず、自分の手で自分をケアしていく「セルフケアが出来る」ということです。
火消し作業は正に感情の沈静化を図る表現。
こんな風に小さなころから、自分で自分の、身に起きた痛みや苦しみをケアできることができるようになるということは、
大人になり、社会に出て多種多様な困難に見舞われたとき、気持ちを切り替え、破壊と再生 リストラクチャーをしながら、自らが快適だと思える状態を創り出していく力を育んでくれます。
それこそ私たち大人が子どもたちへ渡せる何よりもの財産ではないか と思っています。
アートは生きる力を育んでくれます。
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