目の前の富士神社では早咲きの桜が花開き🌸、毎日アトリエの扉を開く度に春の訪れを楽しんでいます。
3月半ばを過ぎ、卒園、卒業のシーズン。
この頃よく出てくるモチーフに「ロケット🚀」
—–【Facebookでお読みの方へ】————
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ロケットを描きたくなる気持ちを理解しやすいのは2年前に描かれたこちらの作品。
幼稚園卒園間近。それとともにアトリエも卒業。そんな時に描かれた赤いロケット。
模造紙の上の方にロケットが描かれ、下部に余白があることにより、真っ直ぐ上に向かってロケットがエネルギーを噴射しながら上昇していることが伝わってくる前向きパワー全開の作品です。
気持ちはもう遥か彼方、小学校というまだ見ぬ未開の場所へと旅立っていることが伝わってきます。
次にご紹介したいのはロケットを工作で作った作品。(年少)
お母さんのお腹がだんだん大きくなってきて、きょうだいが増えるんだ ということへの認識がだんだんと深まってきた頃に作られた作品。
自分より小さな存在が増えることに対して、気持ちが揺れて、赤ちゃん返り真っ只中 甘えて荒れまくってという時に作られたものです。
お母さまの気持ちとしては、お家での様子や毎日のやり取りの激しさなら、今からこんなに荒れていて生まれてきてからのこと考えると、大荒れになりそうだと心配。・・・とお話しを伺っていたのですが
この立派な炎🔥を上げて飛んでいくロケット(紙コップの中にゴムが付いていて、飛び上がります!)を見たら、心配しなくても大丈夫!この子はお兄ちゃんになる準備をちゃーんとしていて、いつでも飛躍できるようにと発射台に乗っている、と自立心と躍動する心をキャッチしました。
アトリエこころねは、子どもたちの作品を色彩心理で心理面と発達の状態双方から子育てアドバイスというサービスをしていますが、こんな風にお家の中で見えてる子どもの姿と作品で見えてくる子どもの姿とギャップがある時があります。
そんな時、子どもたちの気持ちを作品を介して養育者の方へお話しさせていただいて、日々の子育ての中の迷いや不安を安心して楽しく過ごしていただくことに役立てていただけたらという想いで活動を続けています。
次の作品は手術間近に描かれた作品です。
ロケットが描かれた側には 、11から始まるカウントダウンが記載されました。
彼の持病の手術は11月に行われることに決定したのです。だから、きっと11という数字からカウントダウン。
危険な手術ではないと説明を受けてはいるけれど、不安な気持ちと頑張るぞという気持ちどちらもが伝わってくる表現です。
この作品は連作になっています。
ロケットは見事に打ち上げられ大気圏を抜け宇宙へと行きます。
この絵はロケットの窓から見た地球🌏が描かれています。この場面チェンジの壮大さと視線の広さの素晴らしいこと!
最後は宇宙に行ったロケットは、無事地球に戻ってくるというところまで描かれました。
これは見事なイメージトレーニングだと感じられませんか!?
「手術成功して、健康な生活に戻ってくるよ」と彼の内なる声に感動して、心が震えた3部作です。(ちなみに無事に手術は成功!となりました。)
それぞれのロケットに出ていたのは、いづれも大きな節目を迎え、そこに向かって真っ直ぐ突き進もうとする大きな決意とエネルギー。
皆さんの近くでロケット🚀に魅せられている子どもたち、また大人 が居たら、大きなエネルギーで飛躍しようとしているのかなと、心を寄せてみてくださいね。
では、また次回をお楽しみに。